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高性能住宅の窓の選び方は?サッシや窓ガラスの種類も合わせて解説

水色の窓

 

高性能住宅において、窓の選び方は非常に重要です。窓は室内と室外をつなぐ接点であり、外から光や空気を取り入れたり、外を確認することで防犯できるようにしたりと、様々な役割があります。この記事では、高性能住宅の窓の選び方について解説します。サッシや窓ガラスの種類も解説しますので、高性能住宅の建築を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読むための時間:3分

高性能住宅において窓は重要

高性能住宅は、断熱性と気密性に優れた住宅です。断熱材の使用により、外部からの影響を受けにくく、快適な暮らしを送れます。しかし、壁や床の断熱性能を高めていても、窓からの影響により室内の温度や湿度が大きく変化する可能性があります。そのため、高性能住宅を建築する場合、窓の選び方はとても重要です。

高性能住宅の窓の選び方

窓はサッシとガラスで構成されており、どちらも素材によって特徴が異なります。

サッシの種類

サッシの素材は、以下の3種類あります。

 

  • アルミサッシ
  • 樹脂サッシ
  • 木製サッシ

アルミサッシ

アルミサッシは、サッシの中でも多くの住宅に使われている素材です。軽量で加工性が良く、耐久性に優れている特徴があります。また、耐火性にも優れているため、防火戸の設置が必要な建物ではアルミサッシが使われていることが多いです。

 

しかし、アルミには断熱性が低いという欠点があります。そのため、冬に暖房の効いた暖かい部屋にいるのに、窓際はアルミサッシから外の寒さが伝わりひんやりと冷えることが多いです。暖かい部屋と冷たいアルミサッシの温度差から、結露が発生しやすいデメリットもあります。

樹脂サッシ

樹脂サッシとは、塩化ビニル樹脂(PVC)から成型されたサッシです。熱伝導率が低く、アルミサッシに比べると1/1000程度しかありません。また、熱損失率もアルミサッシの1/3と低いため、熱を伝えにくく失いにくい特徴があります。

 

これらの特徴は、一定の温度を保ち続ける高性能住宅にぴったりです。断熱性が高いため、結露も発生しづらく、樹脂による防音効果も期待できるでしょう。デメリットは、アルミサッシよりも耐久性が低いところと、価格が高いところです。

木製サッシ

木製サッシは、名前の通り木でできたサッシです。樹脂サッシよりも高い断熱性をもつため、結露が発生しづらく、気密性能や防音性能も優れています。木製ですが、防火認定を受けた製品であれば防火性も問題ありません。

 

木製サッシの魅力は自由度の高さです。窓のサイズ・塗装・形など自由にデザインできるため、窓の大きさやインテリアに合わせて設置できます。デメリットは樹脂サッシ以上に高い価格と、定期的なメンテナンスが必要なところです。デメリットが気にならなければ、高性能住宅に一番最適なサッシと言えるでしょう。

窓ガラスの種類

窓ガラスは「単板ガラス」と「複層ガラス」の2つに分類できます。

単板ガラス

板ガラスが単層で構成されているガラスを単板ガラスといいます。加工しやすく価格が安いため、多くの住宅で使用されてきました。単板ガラスの大きなデメリットは、断熱性の低さです。熱を伝えやすく、失いやすいため、冬に温めた室温を外へ逃がし、夏の太陽の暑さを室内へ入れてしまいます。そのため、室温が安定せず、エアコンにかかる電気代も高くなるでしょう。

複層ガラス

複層ガラスは、複数のガラスから構成されています。複層ガラスを構成するガラスとガラスの間に空気の層を設けているため、単板ガラスよりも断熱性が高いです。断熱性が高いため、室内の温度を保ちやすく、省エネの効果もあります。

素材の特徴を知り断熱性の高い窓を選ぼう!

高性能住宅の性能は、窓の種類によっても大きく影響を受けます。それぞれの素材には特徴があるため、コストも一緒に見比べながら、自宅に合った窓を選びましょう。

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