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夏の高気密高断熱住宅が暑い理由とは?快適度を上げる対策方法も解説

夏の強い日差しを浴びる高気密高断熱住宅のイメージ

 

家の中の空気を外に漏らさず外気の影響を室内に伝えない高気密高断熱住宅は、冬は暖かく快適ですが夏は室内に溜まった空気が日光により温まり暑くなりやすいと言われています。本記事では夏の高気密高断熱住宅で快適に暮らす方法をご紹介します。

この記事を読むための時間:3分

夏の高気密高断熱住宅の快適度を上げる方法

暑くなりやすい高気密高断熱住宅で夏を快適に過ごす方法をご紹介します。

西日を避けられる立地を選ぶ

夏は冬に比べると西日が当たる時間が長くなります。そのため、西日が当たる位置に窓があると、日光が入り込んで室温を上げてしまいます。これから高気密高断熱住宅を建てる場合は、西日が他の建物などで遮られる立地や、西日が当たる位置への窓の設置は避けましょう。

遮熱性能が高い窓・熱伝導率が低いサッシを取り入れる

採光の関係で西側の窓の設置を避けられない場合は、遮熱性能が高い「Low-Eガラス」の採用がおすすめです。Low-Eガラスは複数あるガラスの間に遮熱性のシートと空気層を挟んだガラスで、日光が窓に当たっても熱を遮ってくれます。

 

また、窓ガラスのサッシ部分はアルミが使われることが多いですが、アルミは熱伝導率が高く外の熱を室内に伝えてしまいます。そのため樹脂サッシなど熱伝導率が低い素材のサッシを取り入れると良いでしょう。

熱交換型機能の換気システムを導入する

建築基準法により、住宅には24時間換気システムを取り付けることが義務となっています。24時間換気システムには主に以下3つの種類があります。

 

  • 第一種換気システム:給気・排気を機械によって行う
  • 第二種換気システム:給気は機械で行い、排気は自然に行う
  • 第三種換気システム:取り付けた換気扇から空気を排出して給気口から自然に給気を行う

 

換気はきれいな空気を取り入れてシックハウス症候群や結露を防止する効果がありますが、室内の空気を外に排出してしまうため、夏の高気密高断熱住宅ではエアコンなどで冷えた空気が排出されて温まった外気が入り込んできてしまいます。

 

最適な熱交換システムは、住宅の使用や環境によって異なるため、施工業者さんに確認してみましょう。

日射遮蔽を行う

既に西日が当たる位置に窓がある場合は、日光が室内に入り込まないように遮る工夫が必要です。日射遮蔽の方法には以下が挙げられます。

 

  • 窓ガラスにUVカットシートを貼る
  • 既存の窓の内側に日射遮蔽効果のある窓をさらに設置する

 

窓にカーテンを取り付ける方法もありますが、その場合日光で温められた熱がカーテンと窓の間に溜まり、室内へ漏れてしまいます。

 

そのため、上記以外の方法で日射遮蔽を行う場合は、窓の外側にすだれなどの覆いを設けるようにしましょう。アサガオやヘチマなどのつる性の植物で窓を覆う「緑のカーテン」は成長させるまでに少々時間はかかりますが、植物の蒸散作用で周囲の温度も下げてくれるのでおすすめです。

朝の涼しい時間帯の空気を取り入れておく

高気密高断熱住宅の室内の温度を保つ、空気を外に漏らさないという特性を活かした方法です。夏は日中は暑くても、日が登る前の早朝は空気がひんやりとしています。そこで、朝早くに窓を開けて外気を取り入れておけば、日中も朝のひんやりした空気を部屋に留めておけるのです。

夏の高気密高断熱住宅では日光を遮る工夫をしよう

夏の高気密高断熱住宅では、日光が窓から入り込むことで室内温度の上昇を招きます。住宅の建築前であれば、立地や窓の設置位置に注意しましょう。また、既に西側に窓がある場合は窓に日射遮蔽性のあるシートを貼ったり、窓の外に遮蔽物を設置したりして日光を遮る工夫をしましょう。

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