高性能住宅のランニングコストはお得?一般的な住宅と比較して解説
ランニングコストとは、日々生活を送る中で必要となる費用のことです。食費や光熱費など、人が生きていくためにはさまざまな費用がかかります。高性能住宅は建築時の初期費用が高くなりますが、長期的な目で見るとお得に暮らすことが可能です。
この記事では、高性能住宅と一般的な住宅のランニングコストについて比較します。費用にどれくらいの差が出るのか具体的に解説するので、高性能住宅の建築に興味がある一方で、費用が心配な方はぜひ最後までご覧ください。
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高性能住宅と一般的な住宅のランニングコストの比較
高性能住宅と一般的な住宅のランニングコストを比較すると、以下のようになります。
- 高性能住宅のランニングコスト(電気代):1ヵ月につき1万~1万4,000円(3~4人家族)
- 一般的な住宅のランニングコスト(電気代):1ヵ月につき2万5,000~3万円(3~4人家族)
このように、高性能住宅と一般的な住宅のランニングコストを比較した場合、1ヵ月あたり1万1,000~2万の差が生じます。高性能住宅は、気密性と断熱性に優れているため、室温を一定の温度で保つことが可能です。そのため、エアコンによって大きく気温を上げたり下げたりする必要がなく、効率的に温度管理ができます。
一般住宅の場合、外気の出入りや壁越しに伝わる外の温度によって、室温が変動しやすいです。室温が変動すると、温度が上下した分エアコンを稼働させて調整する必要があります。そのため、高性能住宅よりもランニングコストが高くなるのです。
高性能住宅と一般的な住宅のその他費用の比較
住宅にかかる費用は、ランニングコストだけではありません。ここからは、建築初期費用や住宅ローンの比較と、将来的なメンテナンス費について解説します。
建設初期費用や住宅ローン
高性能住宅と一般的な住宅の建築初期費用や住宅ローンを比較すると、以下のようになります。
高性能住宅
- 建築費…約2,300万円(30坪程度)
- 住宅ローンの毎⽉の⽀払い…約6万7,000円/⽉(⾦利1.2%)
一般的な住宅
- 建築費…約2,100万円(30坪程度)
- 住宅ローンの毎⽉の⽀払い…約6万1000円/⽉(⾦利1.2%)
高性能住宅の場合、気密性や断熱性を高めるために材料や設備を導入する必要があるため、初期費用や住宅ローンは高くなります。費用の差は建築費が約200万円、住宅ローンが1ヵ月につき約6,000円です。しかし、ランニングコストの差を考えると、初期費用と住宅ローンの差はすぐに埋められるでしょう。
将来的なメンテナンス費
長期間住宅に暮らしていると、建物が劣化するため、メンテナンスを修繕を行う必要があります。家電や給湯などの設備、屋根や外壁など、さまざまな部分で修繕が必要です。その中でも重要な部分は、構造部のメンテナンスだと言えるでしょう。
構造部を修繕する必要が求められる大きな原因は湿気です。湿気によって発生する水分や結露は、柱や断熱材の劣化など住宅構造部の大部分に影響を与えます。
高性能住宅は気密性と断熱性が高く、換気システムを導入しているため湿度のコントロールが可能です。断熱素材は室内外の温度差を少なくするため、結露の発生を抑えます。そのため、長期間住宅で暮らしていても、湿気が原因でメンテナンスを行う可能性が低くなるでしょう。結果的にメンテナンス費を抑えられます。
高性能住宅でお得に快適な生活を送ろう!
高性能住宅は、初期費用や住宅ローンが一般的な住宅に比べると高いため、建築する際に悩む場合もあります。しかし、全体的にかかる費用を長期的にみると、高性能住宅の方がお得です。さらに気密性と断熱性が高いため、快適な生活を送れるでしょう。これから住宅の建築を考えている方は、ぜひ高性能住宅を検討してみてください。