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高気密高断熱住宅のエアコンは1台で良い?選び方や注意点を解説

高気密高断熱住宅のリビングに取り付けられた1台のエアコン

 

高気密高断熱住宅は気密性・断熱性が高く、従来の住宅と比べて夏は涼しく冬は暖かく快適な暮らしができるとして、近年人気が高まっています。高気密高断熱住宅は「エアコン1台で家中が快適」と言われることがありますが、本当か気になる人は多いでしょう。本記事では高気密高断熱住宅のエアコン事情について、選び方やおすすめのタイプをご紹介します。

この記事を読むための時間:3分

高気密高断熱住宅はエアコン1台でも良い?

高気密高断熱住宅は「エアコン1台で快適に過ごせる」と言われます。しかし、エアコン1台で快適な生活を過ごすためには、いくつかの条件があり、部屋の状況によってはエアコンの個別設置が必要となるので注意が必要です。

エアコン1台でも大丈夫な条件

エアコン1台で家中の空調を整えるには、以下の条件を満たしている必要があります。

 

  • 部屋が壁や扉で仕切られていない
  • 家全体に送風できる設備が整っている

部屋が壁や扉で仕切られていない

エアコンによる風の循環は、壁や扉があると遮られてしまいエアコン効率が下がってしまいます。そのため、エアコン1台で家全体の快適な環境を整えたい場合は、できるだけシンプルな間取りにすることが重要です。

家全体に送風できる設備が整っている

家の空調管理を十分に行うためには、エアコンだけではなく換気システムなど他の空調管理システムも充実させることが大切です。エアコン1台で家全体の空調を整えたい場合は、吸排気を全自動で行う第1種システムを取り入れるなどして、エアコン以外の空調設備も高性能なものを取り入れる必要があります。

エアコンの個別設置が推奨される部屋

熱を発するものがあったり、熱を溜め込みやすかったりする部屋がある場合は、エアコン1台で対処しきるのは難しい場合があります。以下の部屋には個別でエアコンを設置することをおすすめします。

 

  • パソコンなど熱を発する機器やものがある部屋
  • リビングなど人が集まりやすい部屋
  • 日差しが入りやすい狭い部屋

高気密高断熱住宅でのエアコンの選び方

高気密高断熱住宅に最適なエアコンの選び方を解説します。

適応畳数より小さいサイズを選ぶ

現在のエアコンの適応畳数表示は、1964年頃の断熱材がほぼ使用されていない住宅へ設置することを前提に考えられています。そのため、高気密高断熱住宅に適応畳数通りのエアコンを取り付けるとオーバースペックとなりコストパフォーマンスが悪くなってしまう可能性があるので注意が必要です。

 

各部屋に空調機能が行き渡る間取りであれば、6畳用のエアコン1台で家中の冷暖房を賄えると言われているので、設置前にハウスメーカーに相談すると良いでしょう。

住宅設備と付加機能が重複していないかチェックする

エアコンの付加機能には換気や空気清浄など様々なものがあります。しかし、中には住宅設備と重複しているものもあり、エアコンに必要ない機能であるケースもあります。機能が増えるほどエアコンの価格も上がるため、購入する際はどの機能が本当に必要なのか、住宅設備と重複しているものがないかチェックしましょう。

高気密高断熱住宅におすすめのエアコン

高気密高断熱住宅におすすめのエアコンは以下の3つです。

 

  • 床下エアコン
  • 小屋裏エアコン
  • 調湿機能付きエアコン

床下エアコン

高気密高断熱住宅でも、冬は足元が冷えがちになります。床下エアコンは家全体の床を暖められるため、洗面脱衣室やトイレでも足元の冷えを感じず快適に過ごすことができます。また、エアコン独特の風を感じることもないので、エアコンの風が苦手という人にもおすすめです。

小屋裏エアコン

小屋裏エアコンは屋根裏に設置するエアコンのことです。屋根裏で冷やした冷気をファンで各部屋に送ることで、家全体を冷やすことができます。非常に少ないエネルギーで稼働できるので、光熱費の節約にも効果的です。また、配管や室外機で外観を損ねることもありません。

調湿機能付きエアコン

高気密高断熱住宅は、冬場でも室内の暖かさを外に逃がさないメリットがありますが、一方で相対湿度が下がり乾燥しやすいデメリットがあります。冬の乾燥が気になる場合は、湿度を調整して過乾燥を防ぐ調湿機能付きのエアコンがおすすめです。

高気密高断熱住宅のエアコンは部屋に合ったものを選ぼう

高気密高断熱住宅は、間取りが適切であればエアコン1台で家中の冷暖房を賄うことができます。エアコンを設置する際は、間取りや部屋の特性を考えて適切な台数、タイプのものを選ぶようにしましょう。

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