原状回復のクリーニング費用は?費用相場から安く抑える対策まで解説
原状回復とは、賃貸物件を退去する際に、クリーニングや修繕を行って入居時の状態に戻すことです。そのため、原状回復にはハウスクリーニングが欠かせません。しかし、クリーニングには様々な種類があり、費用もそれぞれ異なります。本記事では、原状回復のクリーニング費用の相場を詳しく解説し、費用を安く抑えるための対策についても触れていきます。
この記事を読むための時間:3分
原状回復のクリーニングとは
原状回復は、賃貸物件を退去する際に物件を入居時の状態に戻すことです。そのため、日常の生活で生じた汚れや傷、変色などを取り除く作業としてクリーニングが行われます。
一般的な家庭の掃除とは異なり、専門的な技術や機材、洗剤などが必要です。例えば、カーペットの深部に染み込んだ汚れや、浴室のカビ、キッチンの油汚れなど、日常の掃除では取り除き切れない汚れを徹底的に落とします。
原状回復のクリーニング費用の負担者
クリーニングの費用を誰が負担するのかについては、賃貸物件の退去時にトラブルとなることがあります。そこで、原状回復のガイドラインに沿って、賃貸者と賃借者のどちらの負担になるのかを確認しましょう。
賃貸者の負担となるケース
賃借者が退去時に掃除を行っている場合は、基本的にはクリーニング費用は賃貸者が負担します。しかし、掃除の程度が曖昧なため、トラブルに発展することも少なくありません。
賃借者の負担となるケース
日常的に掃除を行っていれば、クリーニングの負担は賃貸者となります。しかし、日常的な掃除が不足し、キッチンの油汚れや水回りのカビ等の状態がひどい場合などには、賃借者の負担になります。また、賃貸契約の際の契約書によりあらかじめ負担者が決められている場合もあるので、契約書の確認が必要です。
原状回復のクリーニング費用の相場
クリーニングは部屋全体で行う場合と、部分ごとに行う場合があります。部屋全体を行う場合の費用の相場は次のとおりです。
1Kやワンルーム |
20,000~40,000円程度 |
---|---|
1DKや2DK |
40,000~80,000円程度 |
3LDK以上 |
70,000円~ |
部分ごとに行う業者もあります。その場合の費用の相場は次のとおりです。
キッチンのクリーニング |
15,000~30,000円程度 |
---|---|
お風呂のクリーニング |
15,000~20,000円程度 |
洗面所のクリーニング |
7,000~10,000円程度 |
トイレのクリーニング |
8,000~10,000円程度 |
床材のクリーニング |
6帖の広さで10,000~25,000円程度 |
クリーニングを安く抑える対策
賃貸物件の原状回復の際は、クリーニング費用は大きな出費となります。しかし、適切な対策をとることで、費用を削減することも可能です。
クリーニング費用が高くなるケース
部屋の状態によっては、通常のクリーニング費用よりも高くなる場合があります。クリーニング費用が高くなるのは次のような場合です。
- 長期間の汚れの蓄積
- 特定部分の深刻な汚れ
- ペットやタバコの影響
自分でできる安く抑える対策
原状回復のクリーニングを安く抑える対策として次のようなものがあります。
定期的な点検・メンテナンス
物件の状態を定期的に点検し、汚れや不具合が小さいうちに改善しておけば、大きなクリーニング・メンテナンスに発展する前に対処できます。
賃借者への啓発
入居時に、賃借者へ基本的な掃除の仕方や、物件を綺麗に保つためのアドバイスを行うことで、クリーニング費用の軽減につながるでしょう。
内装の材料の選定
物件の内装や設備の選定時に、汚れにくい材料や簡単に掃除ができる素材を選ぶことで、将来的なクリーニングの手間や費用を削減できます。
原状回復のクリーニングは業者に依頼してスムーズに進めましょう
原状回復のクリーニングは、退去後の物件の価値を維持するために必要です。専門の業者にクリーニングを依頼することで、適切な方法で満足のいくクリーニングが期待できます。また、複数の物件を管理している場合や、短期間での原状回復が求められる場合には、スムーズな対応をしてもらえるでしょう。信頼性の高い業者を選び、物件の原状回復をスムーズに進めましょう。
次の記事へ
アパートの防音対策!おすすめのリフォーム工事を7つ紹介! »