アパートの防音対策!おすすめのリフォーム工事を7つ紹介!
近隣トラブルの代表的な例として騒音がよく取り上げられますが、近年、テレワークなどの普及が進み自宅で過ごす時間が増えたことで、騒音によるトラブルがさらに増加しているようです。そのため、このような揉め事を未然に防ぎ、アパートで快適な生活を送るためには、防音対策が欠かせません。
本記事では、アパートを所有している方に向けて、入居者同士の騒音トラブルを防ぐ効果的なリフォーム工事とその費用について詳しくご紹介します。
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【音の種類別】おすすめの防音対策
アパートで防音対策のためにリフォームを行う際は、まず初めに「どのような音を防ぎたいのか」を明確にしましょう。実施すべき防音対策が明確になるためです。例えば、車や電車など外部からの騒音を遮断したい場合は、窓や壁に防音対策を施すリフォームが効果的です。
一方で、隣の部屋から聞こえるテレビの音や話し声、上下階からの足音など、生活音が気になる場合は、壁や床、ドアの防音工事が効果的になります。このように具体的な防音対策は、問題となっている音の種類や発生源に合わせて選択することで、より高い効果が発揮できます。
防音対策のためのリフォーム工事
防音対策には、空気中で伝わる音を遮断する「遮音対策」と音を吸収して騒音を軽減させる「吸音対策」の2つの方法があります。これら2種類の方法を活用して、防音対策のためのリフォーム工事を行います。アパートの防音対策を施す箇所別に、施工できるリフォームの種類と価格を紹介するのでぜひ参考にしてください。
窓・ドア
壁に比べて厚みがなく、隙間ができやすい窓やドアは、家の中でも特に音が漏れやすい場所となっています。そのため、外部からの騒音に悩まされている方は、まず初めに窓やドアの防音対策を講じてみましょう。
二重窓にする
二重窓とは、既存の窓の外側または内側に新しい窓を取り付ける方法を指します。この二枚の窓の間には空気層ができるため、音の伝播が防がれ、外部からの騒音を遮断する役割を果たします。二重窓にするリフォームの費用は、8〜15万円程です。
防音ガラスに変える
窓に施せる防音対策として、既存の窓ガラスを防音ガラスに交換するのは効果的な方法だと言えます。防音ガラスとは、ガラス自体に遮音材を挟んだり複数枚のガラスを組み合わせたものを指し、外部からの騒音を遮断・吸収する役割を果たします。窓の大きさによって費用は異なりますが、90㎝×180㎝の一般的な大きさの窓を交換するには、2万円程度かかると考えておきましょう。
防音ドアに変える
防音ドアとは、ドアの厚みや素材を音が通りにくい物に変えるだけでなく、構造自体を改善することで床との間にできる隙間を埋めて遮音性能を高めたものを指します。一般的なドア交換と同じようにできるため、比較的簡単なリフォーム工事となりますが、施工費は安くなく、23~35万円程かかります。
壁
壁に施せる効果的な防音対策として、遮音・吸音パネルやシートを壁面に設置したり、壁紙自体を遮音・吸音効果のあるクロスに変更したりする方法が挙げられます。これらのパネルやクロスの設置リフォームは、隣室からの話し声やテレビの音などの漏れが気になる場合に効果的です。工事費用は、10畳の壁を工事する場合、パネル・シートの設置で18~25万円、クロスの張り替えで8~17万円程かかります。
床
二重床を設けたり遮音効果のある床材に変えたりする方法は、床に施す防音対策として効果的です。二重床にすることで、コンクリートスラブと床の間に空間層が生まれるため、足音や物をずらす音などの振動音の伝播が軽減できます。
ただし二重床の設置は、防音効果が非常に優れている一方で、既存の床の解体、廃材処理、新規の床の設置など、工事が大規模であり、かかる費用が37~43万円と比較的高額なため、しっかりと検討をした上でリフォームを進めると良いでしょう。
防音対策のためのリフォームを行い、居住者トラブルを軽減しよう
今回は、アパートの防音対策を施す箇所別に、施工できるリフォーム工事をご紹介しました。外からの音を遮断するためには、窓を二重窓や防音ガラスに変える、遮音・吸音パネルやクロスを使用した壁にリフォームするなどの方法が効果的です。一方で、話し声や足音など、隣人の生活音が気になる場合は、壁だけでなく二重床の設置や遮音性能を持つ床材に変えるリフォームがおすすめです。
このように選択肢は様々なので、具体的な状況や予算に合わせて最適な防音対策を検討しましょう。